旭川市の嵐山と北の嵐山
旭川市の嵐山は、京都市の嵐山に似ていることから名付けられました。ここには旭川市と鷹栖町にまたがる自然公園・嵐山公園があり、多種の動植物が生息しています。
嵐山公園内の北邦野草園では、都市近郊で600種類以上の植物が展示されており、ハイキングコースも設けられています。嵐山の頂上には展望台があり、旭川市街や大雪山連峰を一望できます。
嵐山の麓には旭岡という丘陵があり、閑静な住宅地が広がっています。昭和40年頃から陶芸が盛んであり、現在は「北の嵐山」と呼ばれる芸術村が形成されています。ここでは陶芸やガラス工房、染色工房、木工クラフトなどさまざまな工芸作家の作品を鑑賞できます。
ただし、静かな住宅地であるため、見学は静かに行うことが推奨されています。
陶芸
大雪窯 陶芸
大雪窯は旭川で最も古い窯元です。現在は2代目の板東豊光先生と、3代目の光太郎先生のお二人が作陶されています。さまざまな作風の作品がありますが、どの作品にも北海道の大自然と四季の移り変わりをイメージした基軸が貫徹しています。これら北海道の風景を描いた器や結晶釉などは、大雪窯の伝統的な特徴といえるでしょう。陶芸の歴史が浅い旭川で、作家の個性だけでなく、北海道らしい陶芸のあり方について意識した作品を作り続けていらっしゃいます。一つ一つの作品がどのようなテーマなのか想像を豊かにしてお手に取りください。
千尋窯 陶芸
旭川を代表する陶芸作家、千尋悠子による繊細で落ち着いた雰囲気の陶芸品の数々を展示・販売しているギャラリーです。季節の草花をあしらったぬくもりあふれる陶器は、ビルやマンションなどの現代的な場所でも映える洗練されたデザイン。お皿やマグカップなど実用的なものから、ビールジョッキやロック杯などのユニークなものまで、何気ない日常生活を楽しく演出してくれるオリジナル陶器に出会えます。
ゆかり陶房
嵐山の近くにある小さな陶房、ゆかり陶房では、北海道の自然や生き物をモチーフにした使い勝手の良い器が作られています。ゆかりさんは、手作りの器を通じて大地のぬくもりを届けたいと願っています。陶器ですが、手に取ると柔らかな感触が感じられます。
Potta陶器工房
楽しくてホッとしてもらえる器を目指して創作する陶器工房です。どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。
ガラス工芸
淳工房
公園の隣にある四角い白壁の建物、淳工房では、鮮やかな板ガラスや木とガラスを組み合わせた代表作「木GLASS」があります。これらは旭川のお土産品として全国的な人気を集めています。
木工品
クラフトブラウンボックス
クラフトブラウンボックスは、自社製品開発やデザイナー小林幹也とのブランド「kime」をはじめ、精密な木工製品の開発に取り組んでいます。また、旭川近郊にある大小様々な工場から技術を結集し、「よい木工製品」を展示・販売している店舗です。実用性と遊び心が共存する製品が所狭しと並んでおり、見ているだけで楽しいです。
店舗では、接客担当の「せんむ」に出迎えられることがあります。せんむはなでるとゴロゴロと喜ぶことがあります。
「北の嵐山」は夏には多くのお客様が訪れますが、冬はほとんど来ません。旭川の冬の良さも体感していただきたいです。カタログでは伝わりにくいクラフト製品の魅力を実際に見て触って確かめていただければ幸いです。