二本松の冬の風物詩!木幡の幡祭り2024
イベントの概要
福島県二本松市の木幡地区で毎年12月に行われる「木幡の幡祭り」は、約1000年の歴史を持つ伝統的な祭りです。五色に彩られた百数十本の五反幡を押し立て、法螺貝を響かせながら阿武隈の山間の道をぬって木幡山をめざす勇壮な姿は、冬の風物詩として多くの人を魅了しています。
この祭りは、天喜3年(1055年)の「前九年の役」に由来すると伝えられています。戦いに敗れた源氏の軍勢が木幡山に立て籠もった際、一夜にして降り積もった雪で山が白くなった様を、追走してきた安倍の軍勢が源氏の白旗と見間違え、戦わずして引き返したという故事が起源です。
現代では、白幡を先頭に色とりどりの幡が連なり、太鼓や笛の音が響き渡る、まさに圧巻の光景です。古くからの伝統を守りながら、現代でも多くの人々に愛され続けている木幡の幡祭りは、ぜひ一度訪れていただきたいイベントです。
基本情報
- 開催日: 令和6年12月1日(日曜日)
- 出立式: 8時00分
- 出立: 8時30分
- 治家公園周辺: 9時30分頃
- 隠津島神社(本殿): 12時30分頃
- 住所・開催場所: 福島県二本松市木幡住民センターグラウンド ほか
主なイベント
木幡の幡祭りは、出立式から始まり、隠津島神社への参拝、そして羽山神社での儀式と、様々なイベントが盛りだくさんです。伝統的な儀式や行列、そして地域住民との交流を通して、古き良き日本の文化に触れることができます。
出立式
木幡住民センターグラウンドで行われる出立式は、祭りの始まりを告げる重要なイベントです。総大将や宮司の挨拶、そして参加者全員でのお祓いなど、厳粛な雰囲気の中で行われます。その後、五反幡を担いだ行列が出発し、木幡山を目指します。
幡行列
出立式の後、参加者は五反幡を担ぎ、木幡山を目指して出発します。白幡を先頭に、色とりどりの幡が連なり、太鼓や笛の音が響き渡る、勇壮な光景は圧巻です。道中では、地元住民による餅まきや、伝統芸能の披露など、様々なイベントが催され、参加者を楽しませます。
- 内容: 五反幡を担いで木幡山を目指す行列
- 見どころ: 色とりどりの幡、太鼓や笛の音、餅まき、伝統芸能
羽山籠り
羽山籠りは、幡祭りの前夜に行われる重要な儀式です。男性のみが参加でき、神仏に祈願する際に冷水を浴びて、体の穢れを祓う「水垢離」など、伝統的な儀式が行われます。この儀式は、参加者にとって精神的な浄化と、祭りの準備期間の締めくくりとなる重要なイベントです。
- 内容: 幡祭りの前夜に行われる男性限定の儀式
- 見どころ: 水垢離、伝統的な儀式
胎内くぐり
羽山神社の少し手前にある「胎内くぐり岩」をくぐる儀式です。権立と呼ばれる、幡祭りに初めて参加する若者が、太刀と袈裟を納めて岩の間をくぐり抜けます。この儀式は、成人儀礼の一つとして、古くから受け継がれてきた伝統的なものです。
- 内容: 胎内くぐり岩をくぐる儀式
- 見どころ: 権立による伝統的な成人儀礼
隠津島神社参拝
幡行列は、木幡山山頂にある隠津島神社に到着し、参拝を行います。神社では、神職による祝詞奏上や、参加者全員での万歳三唱が行われ、祭りはクライマックスを迎えます。
- 内容: 隠津島神社への参拝
- 見どころ: 祝詞奏上、万歳三唱
価格・チケット情報
木幡の幡祭りは、参加費無料のイベントです。誰でも自由に観覧できます。
アクセス方法
木幡の幡祭りは、福島県二本松市の木幡地区で開催されます。アクセス方法は以下の通りです。
- 車: 東北自動車道二本松ICから約25分
- 電車: JR東北本線「二本松駅」から車で約20分
※駐車場は、木幡住民センターグラウンドなど、会場周辺に用意されています。
駐車場情報
- 木幡住民センターグラウンド
- 会場周辺の駐車場
※駐車場の台数には限りがありますので、公共交通機関をご利用いただくことをおすすめします。
その他の情報
- 服装: 歩きやすい服装と靴でお越しください。当日は、気温が低い場合もありますので、防寒対策も忘れずにお願いします。
- 持ち物: 水分、タオル、帽子、日焼け止めなど、必要に応じてご持参ください。
- 天候: 天候に左右されるイベントですので、事前に天気予報をご確認の上、服装や持ち物をご準備ください。
公式情報
- 公式ホームページ: 二本松市ホームページ
- 問い合わせ先: 東和支所地域振興課 地域振興係 電話番号:0243-66-2490