木幡の幡祭り
基本情報
木幡の幡祭りは、福島県二本松市で毎年12月第1日曜日に開催されるお祭りです。西暦1055年頃から開催されているとされ、1000年近くの歴史を持つ日本でも有数の古いお祭りです。青・黄・赤・白・黒の5色の布を使った大きな幡を掲げて行列をするのが特徴です。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
- 開催日: (令和5)2023年12月3日(日曜日)
- 開催時間: 9:00~15:30
- 開催場所: 福島県二本松市木幡治家地内
- 駐車場: あり/50台/無料
歴史と由来
木幡の幡祭りは、前九年の役で安倍氏に追われた源頼義、義家父子が木幡山に立て籠もった際、弁才天宮に祈願したところ雪が降り、木々に雪が積もって源氏の白旗のように見えたため、追手が攻め寄せなかったという故事に由来するとされています。
神事の内容としては、3日前から男性氏子が集落ごとの堂社に籠もり、水垢離を行います。当日は女性たちが縫い上げた5色の幡を掲げて行列をし、15歳になった男子(ゴンダチ)は成人儀礼として胎内くぐりなどを行います。
木幡山への原始信仰を基盤とし、ハヤマ信仰や養蚕習俗、成人儀礼などが融合した古式ゆかしいお祭りです。
行事の内容
木幡の幡祭りでは、前日から当日にかけて以下のような行事が行われます。
- 前日夕方 – 水垢離(みずぐすり)の儀式
- 当日朝 – 女性たちが縫い上げた幡で「小宮参り」
- 当日9時 – 出立式
- 午前 – 幡を掲げた行列で羽山神社へ
- 正午過ぎ – ゴンダチの成人儀礼(胎内くぐりなど)
- 午後 – 各堂社で直会
ゴンダチの成人儀礼では、胎内くぐりの儀式を行った後、乳飲みと最初の拝礼を行います。儀礼の終了でゴンダチは成人として認められます。
古式ゆかしい神事を体感できる貴重な伝統行事です。