2025年 東京・荒川区 素盞雄神社例大祭:二本棒神輿の勇壮な「神輿振り」!
イベントの概要
2025年6月5日(木)から8日(日)にかけて、東京都荒川区南千住の素盞雄神社で例大祭が開催されます。 このお祭りの最大の特徴は、神輿の担ぎ方が独特であることです。多くの神輿が四本または六本の担ぎ棒を用いて担がれる中、素盞雄神社の天王祭では二本棒のみで担ぎ、神輿を左右に激しく振る「神輿振り」という勇壮な神事が行われます。その迫力ある様は、見る者を圧倒します。
例大祭では、四間半(8.1m)もの長さを持つ二天棒で担がれる千貫宮神輿が渡御します。 祭神である素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大蛇(おろち)から稲田姫を救い出し、結婚したという物語にちなみ、稲田姫の山車人形も飾られます。 室町時代天文十年(1541年)の荒川洪水の際、町屋村杢右衛門が古き神輿を得て神輿渡御を行ったという古事を今に継承し、町屋の氏子衆が宮出しを行います。 神輿そのものも歴史を感じさせるもので、台座幅は四尺一寸(約124cm)、明治10年、行徳の浅子周慶によって作られた平屋台造り二天棒担ぎです。
素盞雄神社の創建は、延暦14年(795年)に当地に神石が出現したことに由来すると伝えられています。素戔嗚命と事代主命の二神を祀り、明治以前は「神仏習合」で素戔嗚命は災厄除けの牛頭天王と同一視され、天王社、お天王様、天王祭と呼ばれていました。江戸時代にはコレラが流行した際、疫病除けを祈願する江戸市民が殺到したという歴史も持ちます。境内には、元禄2年(1689年)から130年後の文政3年(1820年)に建立された松尾芭蕉の句碑「行春や鳥啼魚の目はなみた」も残されています。 庚申塔群3基や鉄製天水桶(永瀬源内富広作)といった貴重な社宝も、歴史の重みを感じさせてくれます。
古き伝統と勇壮な神事が織りなす、忘れがたい体験となることでしょう。ぜひ、2025年の素盞雄神社例大祭にご参拝ください。
基本情報
- 開催日:2025年6月5日(木)~6月8日(日)
- 開催時間:
- 6月5日(木):9時00分 (GMT+09:00) 例大祭斎行
- 6月6日(金):詳細不明
- 6月7日(土):本社神輿宮だし
- 6月8日(日):本社神輿宮いり、17時00分 (GMT+09:00) 例大祭終了
※上記以外にも神事が行われる可能性があります。詳細は素盞雄神社へお問い合わせください。
- 住所・開催場所:素盞雄神社
〒116-0014 東京都荒川区南千住6-60-1 - 連絡先:03-3891-0222
主なイベント
素盞雄神社例大祭のハイライトは、なんといっても「神輿振り」です。通常の神輿渡御とは異なり、二本の担ぎ棒のみで神輿を担ぎ、左右に激しく揺さぶる独特の担ぎ方と、その迫力ある神事が見どころです。 また、祭神である素戔嗚尊(スサノオノミコト)と稲田姫の物語にちなんだ山車人形の展示や、歴史ある千貫宮神輿の渡御も見逃せません。さらに、例大祭は、室町時代からの伝統を受け継いだ神事であり、地域住民の強い信仰と一体感を肌で感じられる貴重な機会でもあります。
神輿振り
素盞雄神社天王祭の最大の特徴である「神輿振り」。通常の神輿渡御とは異なり、二本の担ぎ棒のみで神輿を担ぎ、左右に激しく揺さぶる、ダイナミックで迫力満点の神事です。 神輿が大きく揺れる様子は、見ている者を圧倒し、祭りの熱気を高めます。 この独特の担ぎ方は、素盞雄神社の天王祭にしか見られない、貴重な伝統芸能です。 神輿の担ぎ手たちの息の合った動きと、神輿が揺れる力強い音は、忘れられない体験となるでしょう。 神輿の担ぎ手は、氏子や地域住民によって構成され、長年の訓練によって培われた技術と、神輿に対する深い信仰心が感じられます。
千貫宮神輿渡御
例大祭では、重さを感じさせる名前の千貫宮神輿が渡御します。その大きさは、四間半(約8.1メートル)もの長さを持つ二天棒で担がれるほどです。 明治10年、行徳の浅子周慶によって作られたこの神輿は、歴史を感じさせる風格と、圧倒的な存在感を放ちます。 渡御の際には、神輿の周囲には多くの見物客が集まり、神輿の威容と、担ぎ手たちの力強い姿に、多くの人が感動します。 神輿の渡御ルートは、地域住民にとって重要なものであり、そのルートを通ることで、地域全体が一体となって祭りを盛り上げます。
稲田姫山車人形
素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大蛇(おろち)から稲田姫を救い出し、結婚したという物語にちなみ、稲田姫の山車人形が飾られます。 この山車人形は、お祭りの雰囲気をさらに盛り上げる重要な要素の一つです。 華やかな衣装をまとった稲田姫の姿は、多くの人々の目を引きつけ、物語の世界観を感じさせてくれます。 山車人形の展示場所は、神輿の渡御ルート上や、神社境内など、多くの人が目に触れやすい場所に設置されます。
その他
- 例大祭斎行:神道の伝統的な儀式が行われます。
- 本社神輿宮だし・宮いり:神輿が神社を出入りする様子は、祭りのクライマックスと言えるでしょう。
- 氏子衆による宮出し:室町時代からの伝統を受け継いだ神事。地域住民の強い信仰と一体感を肌で感じられます。
アクセス方法
素盞雄神社へのアクセスは、公共交通機関が便利です。
- 東京メトロ日比谷線・JR常磐線・つくばエクスプレス「南千住駅」より徒歩8分
- 京成線「千住大橋駅」より徒歩8分
- 都バス草43「千住大橋停留所」より徒歩1分
- 都電荒川線「三ノ輪橋」より徒歩10分
お車でお越しの際は、北千住方面からの上り車線は神社前Uターン禁止となっておりますのでご注意ください。
その他の情報
例大祭への参加にあたっては、動きやすい服装でお越しください。 また、天候によっては気温の変化が激しい可能性がありますので、体温調節のできる服装を推奨します。 飲み物やタオルなど、熱中症対策も忘れずにお持ちください。 小さなお子様とご一緒の場合は、迷子防止策もご検討ください。