2025年!大阪平野の熱狂!杭全神社夏祭り
イベントの概要
大阪市平野区に鎮座する杭全神社では、毎年7月11日から14日までの4日間、全国でも屈指の規模を誇る夏祭りが開催されます。平安時代初期に始まった祇園会を起源とするこの祭りは、江戸時代中頃から神輿、太鼓台、そして九台のだんじりが曳行される現在の形となりました。30万人を超える人出で賑わいを見せるこの夏祭りは、日頃の神恩への感謝と、神威の高揚を祈願する神事と、町衆の活気あふれるだんじり曳行が一体となった、まさに「町と神が一つになる」祭りです。
だんじり曳行
祭りのハイライトはなんといっても、九町(野東・野南・野北・流町・市町・背戸口町・西脇・泥堂・馬場)が所有する九台のだんじりの曳行です。特に7月12日の夜に行われる「九町合同曳行」は圧巻!南港通を埋め尽くすように集結した九台のだんじりが、勇壮な競演を繰り広げます。全てのだんじりが同時に動く様子は、この期間中この時だけ見られる、まさに祭りのクライマックスと言えるでしょう。最も古いものは弘化二年(1845年)に作られた市町のだんじりで、記録に残る最古のだんじりは延享二年(1745年)製作の馬場町の初代だんじりです。
神輿渡御
神輿は神様の乗り物。普段は第一本殿にお祀りされている素盞嗚尊の御神体が神輿にお遷しされ、氏子の健康と地域の安全を祈願して町内を巡行します。7月11日と14日には、神輿の渡御が行われ、特に川行き神事(樋之尻橋たもと)では、神輿を清める様子を見ることができます。神輿の運行スケジュールは下記の通りです。
神輿運行スケジュール (2025年)
- 7月11日 午前10時頃:杭全神社拝殿前
- 7月11日 午後3時頃:樋之尻橋たもと(川行き神事)
- 7月11日 午後5時頃:杭全神社大鳥居前
- 7月14日 午前10時頃:杭全神社拝殿前
- 7月14日 午後3時頃:赤留比賣命神社
- 7月14日 午後9時頃:杭全神社大鳥居前
上記時間以外は拝殿内に鎮座されています。
太鼓台
布団太鼓とも呼ばれる太鼓台は、神輿の御移動を町に知らせ、道中の露払いをする役目を担っています。3歳から12歳くらいの男児が赤い投げ頭巾を被り、化粧をした敲児(たたきこ)として奉仕します。敲児は神事に携わるための潔斎を重ね、神輿の渡御をサポートします。太鼓台の運行スケジュールは下記の通りです。
太鼓台運行スケジュール (2025年)
- 7月11日 午前6時頃:杭全神社太鼓庫前
- 7月11日 午後8時頃:杭全神社大鳥居前
- 7月14日 午前9時頃:杭全神社太鼓庫前
- 7月14日 午後7時頃:杭全神社大鳥居前
上記時間以外は太鼓庫で見ることができます。
だんじり宮入
7月13日の「だんじり宮入」は、宮入一番町から約30分間隔、およそ4時間半をかけて九町のだんじりが次々に杭全神社へ宮入りする、夏祭りの中でも最も賑やかな場面です。太鼓や笛の音とともに勢いをつけながらカーブを曲がり、神社へ入っていくだんじりの勇壮な姿は必見です。
御旅所祭
7月14日午後3時には、赤留比賣命神社にて御旅所祭が行われます。供奉行列を先導する猿田彦神(天狗さん)に頭を撫でてもらうと、良い子に育つと言われています。
その他
その他、7月11日午後3時からは樋之尻橋たもとで神遷しに先立ち神輿を清める「川行き神事」、7月11日午後8時と7月14日午後11時には第一本殿で全ての明かりを消した暗闇の中で行われる神遷しなど、様々な神事が行われます。7月1日午後7時には夏祭無事遂行祈願祭が行われ、夏祭りは実質的にこの日から始まります。
各行事の開始時刻はおおよその目安であり、年により変更される場合があります。詳しくは杭全神社へお問い合わせください。
基本情報
- 開催日:2025年7月11日(金)~7月14日(月)
- 開催時間:各行事によって異なります。詳細は下記スケジュールをご確認ください。
- 住所・開催場所:〒547-0046 大阪府大阪市平野区平野宮町2-1-67 杭全神社
- アクセス:JR大和路線「平野駅」より徒歩約5分
- 駐車場:なし
- 料金:無料
- 問い合わせ先:杭全神社 (電話番号は記事本文に記載されているものをご確認ください)
2025年 杭全神社夏祭り 行事スケジュール (予定)
※時間は概算であり、変更となる可能性があります。最新情報は杭全神社へご確認ください。
7月11日(金)
- 午前6時頃:太鼓台出発式 (杭全神社太鼓庫前)
- 午前10時頃:神輿出発式 (杭全神社拝殿前)
- 午後3時頃:川行き神事 (樋之尻橋たもと)
- 午後5時頃:神輿・太鼓台 杭全神社大鳥居前到着
- 午後8時頃:神遷し (杭全神社第一本殿)
7月12日(土)
- 午前9時頃~:だんじり曳行 (各町内)
- 午後9時45分:九町合同曳行 (南港通)
7月13日(日)
- 午前11時頃~:だんじり曳行 (各町内)
- 午前10時:夏祭祭典
- 午後7時:だんじり宮入 (宮前交差点~杭全神社大門前)
7月14日(月)
- 午前9時頃:太鼓台出発式 (杭全神社太鼓庫前)
- 午前10時頃:神輿出発式 (杭全神社拝殿前)
- 午後3時頃:御旅所祭 (赤留比賣命神社)
- 午後7時頃:太鼓台 杭全神社大鳥居前到着
- 午後9時頃:神輿 杭全神社大鳥居前到着
- 午後11時頃:神遷し (杭全神社第一本殿)
主なイベント
杭全神社夏祭りは、神事と町衆の祭りが一体となった、活気あふれる4日間のイベントです。平安時代初期から続く祇園会を起源とし、江戸時代中頃から現在の神輿、太鼓台、だんじりの曳行が中心となった、歴史と伝統に彩られたお祭りです。見どころは、なんといっても勇壮なだんじり曳行と、神輿渡御。さらに、可愛らしい敲児による太鼓台の運行や、神聖な神事など、様々な催し物が楽しめます。30万人以上もの人々が訪れる、大阪を代表する夏祭りの一つです。
だんじり曳行
杭全神社夏祭りの最大の見どころは、なんといっても九台のだんじり曳行です。旧平野郷にあたる九つの町がそれぞれ所有するだんじりが、威勢の良い掛け声とともに町内を練り歩きます。特に7月12日の夜に行われる「九町合同曳行」は圧巻!南港通に集結した九台のだんじりが一斉に動き出す様子は、この祭りでしか見られない、まさにクライマックスと言える光景です。それぞれの町のだんじりの個性や、曳行の技術を見比べてみるのも楽しみ方のひとつです。最も古いものは弘化二年(1845年)に作られた市町のだんじりで、記録に残る最古のだんじりは延享二年(1745年)製作の馬場町の初代だんじりです。歴史を感じながら、迫力ある曳行をぜひご覧ください。
神輿渡御
神輿渡御は、氏子の健康と地域の安全を祈願する神事です。普段は第一本殿にお祀りされている素盞嗚尊の御神体が神輿にお遷しされ、町内を巡行します。7月11日と14日の2日間行われ、神輿が町を練り歩く様子は、神聖な雰囲気と、お祭りの賑やかさを同時に感じられる、見応えのあるイベントです。特に7月11日の午後3時頃に行われる「川行き神事」では、平野川の傍らで神輿を清める様子を見ることができます。古くから伝わる伝統的な神事を、ぜひ間近でご覧ください。
太鼓台運行
布団太鼓とも呼ばれる太鼓台は、神輿の渡御を先導し、道中の安全を祈願する役割を担っています。3歳から12歳くらいの男児が赤い投げ頭巾を被り、化粧をした敲児(たたきこ)として奉仕します。敲児たちは神事に携わるための潔斎を重ね、神輿の渡御をサポートします。小さな体で一生懸命に太鼓を担ぐ敲児たちの姿は、見ている人の心を温かくするでしょう。神輿渡御と合わせて、太鼓台の運行にも注目してみてください。
だんじり宮入
7月13日に行われる「だんじり宮入」は、九町のだんじりが次々と杭全神社へ入っていく、祭りのクライマックスと言えるイベントです。宮入一番町から約30分間隔で、およそ4時間半にわたって行われます。太鼓や笛の音とともに勢いよくカーブを曲がり、神社へ入っていくだんじりの勇壮な姿は、多くの観客を魅了します。迫力満点の宮入を、ぜひ間近で体感してください。
御旅所祭
7月14日午後3時頃からは、赤留比賣命神社にて御旅所祭が行われます。神輿やだんじり、太鼓台などが赤留比賣命神社に集結し、神事が執り行われます。供奉行列を先導する猿田彦神(天狗さん)の羽団扇で頭を撫でてもらうと、良い子に育つという言い伝えがあり、道中各所でその光景を見ることができます。
神遷し
7月11日午後8時と7月14日午後11時には、第一本殿で神遷しが行われます。御神体を神輿にお遷しし、また御本殿にお還りいただく神事で、全ての明かりを消した暗闇の中で行われる神聖な儀式です。
夏祭祭典
7月13日午前10時には、夏祭りの中心となる祭典が行われます。疫病などの災いが無いよう祈りを捧げる、重要な神事です。
夏祭無事遂行祈願祭
7月1日午後7時には、関係者が参列し、夏祭りの安全を祈願する「夏祭無事遂行祈願祭」が行われます。実質的に、この日から夏祭りが始まります。
アクセス方法
杭全神社夏祭りは、大阪府大阪市平野区平野宮町2-1-67の杭全神社とその周辺地域で開催されます。アクセス方法は主に公共交通機関が便利です。
- 電車:JR大和路線「平野駅」から徒歩約5分
駅から神社までは比較的近いため、徒歩でのアクセスが容易です。ただし、祭りの期間中は多くの参拝者で賑わうため、時間に余裕を持ってご来場ください。
駐車場情報
杭全神社には駐車場がありません。お車でお越しの際は、近隣の有料駐車場をご利用いただくか、公共交通機関のご利用をおすすめします。祭りの期間中は近隣の駐車場も混雑が予想されますので、公共交通機関の利用を強く推奨します。
その他の情報
夏祭りは屋外で開催されますので、熱中症対策は必須です。水分補給をこまめに行い、帽子や日傘などの日よけ対策を万全にしてください。また、歩きやすい靴を履いてくることをおすすめします。だんじり曳行など、人込みの中を歩く機会も多いので、小さなお子さん連れの方は、迷子防止策として、お子様の手首に紐を付けるなど、安全対策をしっかりとしてください。さらに、ゴミは各自で持ち帰るようにしましょう。快適で安全に、そしてマナーを守って祭りを楽しんでください。