黒石寺蘇民祭(はだか祭り)
基本情報
黒石寺蘇民祭は、寒い季節に開催される日本の伝統的な祭りで、厄払いと五穀豊穣を願う目的で行われます。参加者は勢いよく「蘇民袋」を奪い合います。
この祭りは1000年以上の歴史を持ち、裸の男たちと炎が特徴的なまつりです。
- 名称:黒石寺蘇民祭(こくせきじそみんさい)
- 開催場所:岩手県奥州市水沢黒石町山内17、黒石寺社
- 開催期間:(令和6年)2024年2月17日 旧暦正月7日〜8日
- 問合せ先:黒石寺蘇民祭保存協力会, tel:0197-26-3819
祭りの起源・由来
祭りの起源は平安時代中期に遡り、『備後国風土記』の逸文によれば、武塔神が人間に化身して貧しい蘇民将来と裕福な巨丹将来という2人の兄弟に一夜の宿を求めた逸話があります。
蘇民将来が武塔神を泊めたおかげで、数年後に無病息災が約束されると告げられました。
この伝説を元に祭りが形成され、黒石寺では薬師如来が武塔神であるとされています。
交通アクセス
旧正月7日の午後7時から臨時駐車場を用意しています。国道343号線は全面駐車禁止です。
- JR東日本東北本線水沢駅よりバス30分、タクシー20分
- JR東日本新幹線水沢江刺駅よりタクシー15分
- 東北自動車道水沢ICより車25分
- 東北自動車道平泉前沢ICより車20分
参加希望者
旧正月8日午前0時から祭り案内所で参加者登録を行っています。未登録の参加は不可です。
- 登録事項:住所、氏名、過去の取主及び準取主の有無
- 下帯・足袋の着用:必須。祭り当日臨時観光案内所で販売もあり(数量限定)。
祭りの進行
祭りは厳寒の川で身を清め、お堂を巡る「裸参り」を3回繰り返すことから始まります。その後、護摩焚き供養が行われ、参拝者や祈願者に護摩が授けられます。
- 別当登り(午前2時〜):住職が蘇民袋を持ち本堂に登り、厄災消除・五穀豊穣の護摩を焚きます。
- 鬼子登り(午前4時〜):7歳の男児二人が麻衣を着て本堂に登ります。
- 蘇民袋争奪戦:裸の若者たちが蘇民袋を奪い合い、この小間木を持っている者は厄災をまぬがれるとされています。
祭りの終わり
蘇民袋の争奪戦が1時間以上続き、
最後には審判役が取主(最後に袋の首に部分を握っていた者)を決定し、祭りは終わります。