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木幡の幡祭り 2025 – 平安絵巻を彩る千年の伝統行事

12月

木幡の幡祭り 2025 – 平安絵巻を彩る千年の伝統行事

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イベントの概要

福島県二本松市木幡地区で毎年12月第1日曜日に開催される「木幡の幡祭り」は、源頼義・義家父子が前九年の役に敗れ、木幡山に籠もった故事に由来し、約960年の歴史を誇る壮大な山岳信仰に基づく祭礼です。五色に彩られた百数十本の五反幡を押し立て、法螺貝の音色を響かせながら、阿武隈の山間の道を抜けて木幡山頂の隠津島神社を目指します。祭りは前日の幡作りや竹伐採などの準備、冷水で身を清める厳寒の水垢離(みずごり)、地元の人々との懇親会を経て、当日は幡行列や成人の儀式「胎内くぐり」、神社参拝と万歳三唱で締めくくられます。平成16年に国の重要無形民俗文化財に指定されたこの祭りは、伝統の重みを感じながら地域の人々と一体となり、深い結びつきを体験できる貴重な機会となっています。

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基本情報

  • 開催日: 2025年12月7日(日曜日)
  • 開催時間: 午前8時30分から午後1時頃まで(出立式は午前8時、幡行列スタートは午前8時30分)
  • 前夜祭(水垢離体験・直会): 12月6日(土曜日)午後2時から夜間にかけて
  • 開催場所: 木幡住民センターグラウンドおよび木幡第一小学校、木幡山隠津島神社周辺
  • 住所: 福島県二本松市木幡字治家49および周辺地域
  • 主催: 東和観光協会・木幡観光振興会
  • アクセス:
    • 車:東北自動車道二本松ICから約25分
    • 鉄道:JR東北本線「二本松」駅より車で約20分(駅からの送迎あり)
  • 問い合わせ先: 東和観光協会 電話 0243-66-2490
  • 駐車場: あり
  • 参加条件: 幡祭り参加には事前申し込みが必要(あうたび等のツアーあり)

主なイベント

木幡の幡祭りは、千年を超える歴史を持ちながら現代に伝わる壮大な祭礼です。前夜の準備から本祭まで約2日間にわたり開催され、地域住民と参加者が一体となって幡を担ぎ、神聖な儀式や伝統行事を通じて郷土の歴史と文化に触れることができます。特に冷水で身を清める水垢離(みずごり)や成人を祝う胎内くぐりなど独特の儀礼が祭りの核となっています。

幡祭りの前日準備と水垢離(みずごり)体験

祭り前日は、木幡地区の堂舎(集落)の皆さんと共に幡作りや竹の伐採作業を体験しながら交流を深めます。幡は五色の布を縫い合わせて手作りされ、祭りの主役となる幡行列の基礎をつくります。夕方からは神社の池で水垢離(みずごり)が行われ、参加者は伝統的な褌姿で冷たい水を何度も浴びながら身を清めます。厳冬の水垢離は神聖かつ緊張感あふれる儀式であり、体験者は心身のリフレッシュと祈願の気持ちを新たにします。その後、地元の直会(なおらい)で伝統料理と地酒を楽しみ、地域の人々との交流を深めます。

幡行列と山頂への巡行

祭り当日は午前8時に出立式が行われ、総大将や宮司からの挨拶と祈願の言葉が述べられます。参加者は地元と同じ衣装に着替え、一斉に五色の幡を担いで山道を進む壮大な行列に加わります。行列は阿武隈の山間を縫いながら約3時間かけて木幡山の隠津島神社本殿へ向かい、道中では太鼓や法螺貝の音色が祭りの雰囲気を盛り上げます。山歩きは体力を要しますが、参加者同士の連帯感や達成感が味わえる壮観な光景です。

胎内くぐりと権立(ごんだち)

「胎内くぐり」は祭りの重要な成人の儀式で、特に幡祭りに初めて参加する権立(ごんだち)が行います。権立は母親の襦袢や赤い着物をまとい、男根を象った木製の太刀と紙花の袈裟を身につけます。山道の途中で胎内くぐり岩の割れ目を身体をよじりながらくぐり抜けると、「生まっちゃぞー」という祝福の声が響き渡ります。この儀礼は若者が成人として認められる通過儀礼であり、地域の伝統と信仰が色濃く反映された貴重な体験です。

隠津島神社での参拝と万歳三唱

巡行の終点である隠津島神社本殿では、全員が揃って参拝し、神職の祝詞奏上の後に参加者による万歳三唱が行われます。神社は千年以上の歴史を持ち、木幡山全体が境内とされている神聖な場所です。この神聖なる締めくくりにより、祭りの全行程が完結し、参加者は歴史の重みと地域の信仰心を深く実感します。

  • 前日:幡制作・竹伐採・水垢離体験・直会(地元との懇親会)
  • 当日:出立式・幡行列・山道巡行・胎内くぐり(成人儀式)
  • 祭りの終わり:隠津島神社参拝・万歳三唱・地元との解散会

価格・チケット情報

木幡の幡祭り参加には事前申し込みが必要で、参加費用が設定されています。2025年の参加費用は24,800円で、宿泊費、祭り参加費、食事(朝1・昼1・夕1)および現地移動費、直会参加費、旅行傷害保険が含まれています。なお、参加申し込みは11月30日までで、定員になり次第締め切られます。支払い方法は銀行振込またはクレジットカード(VISA、MASTER)に対応しています。

  • 参加費用: 24,800円(1泊2日・食事・宿泊・参加費含む)
  • 申し込み締切: 2025年11月30日(日)
  • 支払い方法: 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER)
  • 最少催行人数: 1名から(最大4名まで)
  • キャンセル規定あり(旅行開始日前20日以降よりキャンセル料発生)

アクセス方法

木幡の幡祭り開催地へはマイカーや公共交通機関を利用して訪れることができます。最寄りのインターチェンジは東北自動車道の二本松ICで、ここから車で約25分です。鉄道利用の場合はJR東北本線「二本松駅」が最寄駅となり、駅からは車で約20分の距離です。二本松駅からの送迎サービスもあるため、公共交通機関利用者も安心して参加できます。

  • 車:東北自動車道二本松ICより約25分
  • 鉄道:JR東北本線「二本松駅」より車で約20分
  • 送迎:二本松駅から送迎あり(要相談)

駐車場情報

  • 祭り会場周辺に駐車場あり
  • 駐車スペースは十分に確保されているが、多くの来場者が予想されるため公共交通機関の利用も推奨
  • 前夜祭直会会場に車を置いたままにしても問題ないとの案内あり

その他の情報

祭りは冬季に開催されるため、防寒対策は必須です。幡行列では約3時間の山道の移動があり、歩きやすい靴の着用を推奨します。前夜の水垢離体験は褌姿での参加となり、初心者でも地域の方が着付けを教えてくれます。女性は水垢離の参加はなく見学のみとなります。また、祭り当日は地元の御神酒がふるまわれますが、車を運転する参加者の飲酒は固く禁じられています。

  • 服装: 動きやすく防寒性の高い服装、歩きやすい靴
  • 持ち物: パジャマ、歯ブラシなど宿泊用の身の回り品
  • 女性の水垢離参加はなし(見学のみ)
  • 御神酒の飲酒は無理のない範囲で。運転者は飲酒禁止