若狭の春を告げる、王の舞と獅子舞

基本情報

前川神社は、福井県三方上中郡若狭町南前川に鎮座する神社です。日吉山王神を祀り、例祭は4月14日に行われます。

• 住所：福井県三方上中郡若狭町南前川43-44
• 電話番号：0770-62-1111（若狭町役場上中庁舎）
• アクセス：若狭和田駅から徒歩約20分
• 例祭日：4月14日

例祭の主なイベントと催し物

前川神社の例祭は、4月14日に行われる春祭りです。氏子総代等参列のもと、大祭式による祭典が行われた後、各当屋で神事を行い、午前8時には青年会による神輿の渡御があります。午後1時には村立ちとなり、榊幣を先頭に行列を整えて参道に向かいます。三集落の幣の馬場揃といって参道に設けられた神饌台付近に三集落が集合し終わると、野々間・北前川・谷内の順に、警護の掛け声も勇ましく本殿に向かい、御幣と献饌物（お供物）を本殿に納めますが、供物とともに「ショット」（清浄人）と呼ばれる幼児が、特別の化粧、特別の装束を着て、後見人とともに本殿に上がることになっています。

王の舞

王の舞は、前川神社の例祭で奉納される神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。平安時代の貴族の舞を起源とし、鎌倉時代に神事として取り入れられたと伝えられています。舞は、白装束に身を包んだ舞人が、扇や太刀を持ちながら舞うもので、優雅で美しい舞姿が特徴です。

獅子舞

獅子舞は、前川神社の例祭で奉納される神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。獅子頭をかぶり、胴幕をまとった舞人が、笛や太鼓の音に合わせて舞うもので、勇壮で迫力のある舞姿が特徴です。

田楽

田楽は、前川神社の例祭で奉納される神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。田植えの所作を模した舞で、五穀豊穣を祈願する意味があります。舞は、白装束に身を包んだ舞人が、田植え唄を歌いながら舞うもので、素朴で温かみのある舞姿が特徴です。

エッサカエット

エッサカエットは、前川神社の例祭で奉納される神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。全国的にも珍しい芸能で、五穀豊穣を祈願する意味があります。舞は、白装束に身を包んだ舞人が、太鼓の音に合わせて舞うもので、勇壮で迫力のある舞姿が特徴です。

ご利益と神様

前川神社のご利益は、五穀豊穣、厄除け、開運招福、商売繁盛などです。祀られている神様は、日吉山王神で、山王権現とも呼ばれています。日吉山王神は、比叡山の神様で、天照大神の孫神である大山咋神（おおやまくいのかみ）と、その妻神である木花咲耶姫命（このはなさくやひめのみこと）の二柱の神様です。大山咋神は、山の神、農耕の神として信仰されており、木花咲耶姫命は、花の女神、安産の神として信仰されています。

由緒と歴史

前川神社の創建は、平安時代の初期と伝えられています。当時は、日吉山王神を祀る山王社として創建されました。その後、鎌倉時代に神仏習合の影響を受けて、日吉山王神と本地仏である薬師如来が祀られるようになりました。明治の神仏分離令により、神仏習合は解かれ、日吉山王神のみが祀られるようになりました。

訪問者のためのヒントと注意点

前川神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

• 例祭は4月14日に行われます。例祭期間中は、多くの参拝客で賑わいます。
• 前川神社には、駐車場はありません。公共交通機関を利用するか、近隣の駐車場に駐車してください。
• 前川神社は、山の中腹に位置しています。歩きやすい服装と靴で訪れることをおすすめします。

駐車場情報

前川神社には、駐車場はありません。公共交通機関を利用するか、近隣の駐車場に駐車してください。

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